映画『海底47m』…水深47mてどのくらい?感想とネタバレ

なんであちらの人たちって、こんなにサメが好きなんでしょう。ゾンビ映画も腐るほどありますが、人食い鮫系の映画もそれはもう大量に溢れかえっています。レンタルショップによっては「シャーク映画コーナー」まで作られているところがあったりします(笑)

そんなこんなで今回の1本は『映画/海底47m』

私はサメに関してはゾンビ以上に興味がありませんので、期待もなにもせずの鑑賞です。

しかし、コイツが良い意味で予想を裏切ってくれる映画でして・・・。

海底47m
(原題:47METERS DOWN)


2017年 イギリス

主なキャスト:

マンディ・ムーア
クレア・ホルト

監督:ヨハネス・ロバーツ
脚本:ヨハネス・ロバーツ、アーネスト・リエラ

ネタバレ無しのあらすじ

休暇でメキシコを訪れていたリサ(マンディ・ムーア)とケイト(クレア・ホルト)の姉妹。

旅行直前に彼氏にフラれてしまっていたリサを元気づけるため、そして自分もホホジロザメを間近で見てみたいため、ケイトはリサをシャークウォッチングへと誘う。

知り合った地元民ハビエル(クリス・J・ジョンソン)の紹介で船に乗り込み、シャークウォッチングのための檻に入った二人は水深5mの位置で海中の美しさを堪能していた。

・・・しかし、檻をぶら下げていたウインチが故障。二人を閉じ込めたまま檻はどんどん水中へと沈んでいき、壊れてしまったクレーンもろとも水深47mの海底へと落下してしまうのだった・・・。

・・・といった内容の作品。

サメは怖くない!

子供の頃、テレビでホラー映画を観た後って異常に怖くありませんでしたか?

あのドアからジェイソンが入ってくるのでは・・・窓を割ってゾンビが襲ってくるのでは・・・ベッドの下にチャッキーがいるのでは・・・と。

私もまだ毛の生えていない子供の頃は、それはもう怖かったものです。しかし「映画/ジョーズ」は全然怖くなかったんです。なぜなら・・・

うちは海は遠いからだいじょうぶ!!

てなわけです(笑)

しかし時は過ぎ・・・最近のサメ系ホラーは陸上でも安心できない時代になりました。「シャークネード」などという、サメが竜巻で襲ってくる突き抜けた作品もあります(笑)

しかしこの『映画/海底47m』のサメは陸上には上がってきません。よし、海に行かなきゃ大丈夫。安心して観れるはず・・・。

47m・・・浅っ!(笑)

どうも海底2万マイル(1954年のアメリカ映画ならびに、東京ディズニーシーのアトラクション)のイメージが強すぎて、タイトルを見た時は・・・

47メートルって・・・浅くない?ショボくない?

という印象がありました。

どうやら一般的なスキューバーダイビングでは「安全に潜れるのは水深30mまで」「50mからは危険」とされているようです。おお、とてもリアルな数字だったんですね、47mって。

ちなみに水深47mってどのくらいの深さなんじゃー?というと・・

凱旋門

有名なパリの凱旋門。直接見た事はないというも多いと思いますが、なんとなく写真で高さはわかると思います。これが50mになります。

遠目で見るとたいしたことないように見えますが、真下で見るとけっこうな高さですよ。・・・まぁ私も現地には行った事ありませんけど。

予想外にのめり込む・・・

こういうハラハラドキドキ系の映画を観るのは久しぶりだったのですが、いやー予想外にのめり込んでしまいました。

息が続かなそうなギリギリの部分では、思わずこっちまで呼吸を止めてしまいますし、次から次へと巻き起こるアクシデントには「うわぁぁぁぁ」と声が出てしまいます。

こりゃすごい。

いつも「サイコな犯人が美女を拉致してどーのこーの・・・」みたいな映画ばかり観ているので、こんなに心臓が高鳴る映画に慣れていません。なんか身体に悪そうです。

せっかく大好きな尻とかもチラチラしているのに、ぜんぜんそっちに集中できないときたもんだ。

パニックホラー、侮り難しです。

ここからネタバレを含むよ!!

絶望に次ぐ絶望・・

基本的に「海中の檻の中」で進むワンシチュエーションホラーなのですが、ダルくなるような部分は序盤だけ。

中盤からは「これでもかっ!!さらにこれならどうだっ!!」という、相次ぐアクシデントの波にあくびをしている暇もありません。

どうにか新たなケーブルを繋ぎ、やっと上昇した・・ふぅ・・と思った矢先にワイヤーがっ!!

え・・ちょっと待ってくれ、まさか・・

・・・うわぁぁぁぁぁぁっ(泣)(再び海底へ沈んでいく檻)

もう観ているこっちまで泣きたくなります。

そしてどうにか新しいタンクを手に入れたと思ったら、ケイトにサメがっ・・・・

・・・うわぁぁぁぁ、美人で露出高いほうがぁぁぁぁっ!!(悲)

どうせなら姉ちゃんのほうを連れてってくれよっ!なんでよりによって「唯一の癒し」とも言える妹のほうをっ!!

血のグロさは少ないんだね・・からの・・

サメものって「海の美しい青」「鮮血の赤」の対比が印象的ですよね。

この映画でも冒頭、プールにカクテルをこぼすシーンで「海中に広がる血」をイメージさせる演出がありましたが・・・作品が始まってみると血の描写はサメ寄せに撒き餌をしたときぐらいで、あとは控えめ。意外にエグさは控えめなのだなー、という印象でした。

・・・が、ラスト際に二人が船に引き上げられるシーンはまさに「映画/ジョーズ」(笑)

それはもう豪快に噛みつくわ、引きずり込むわ、海が真っ赤に染まるわで・・・ついにこの時が来てしまったのか!と感じさせます。

それにしても・・あんだけガブガブやられてたのに、ぜんぜん平気なんだね、この姉妹。ちょっとおかしくない?…なーんて思っていると…

はい!…幻覚オチでしたっ!!!

でもこれ、途中に追加タンクを投入するシーンで「窒素酔いするからな。幻覚見えたりするから気ぃつけろよ」のセリフがあった時点で「ああ、こういうオチに持っていくんだろうな・・・」とはあっさり予想できますよね。。。そこがちょっと残念です。

意外に後味の良い終わり方

てっきりこの「助かったと思ったら幻覚だった」で、救いのないエンドにするのかと思ったら・・しっかりと救援が来ました。

意外に良心的です。

この手のインパクト重視のB級映画って、ラストに絶望を持ってくるタイプが多いじゃないですか。そういう終わり方はわりと好きなほうなんですが、毎回そんなんばっかりだと疲れてきますし。…ですのでちょっとホッとしました。

しかし最後、やたらと尺の長いリサの顔アップは・・・見ててつらかったです(笑)

この「海面に浮上するまで」がずいぶん長く引っ張られるもんで、つい「さらに最後の最後でまた絶望かっ!?」と疑ってしまいました。。。

まったく期待もしていない映画だったのですが、ちょっとした娯楽としては十分に楽しめる作品でした。

海中限定のシチュエーションだったので、夜トイレに行くときにドキドキすることはありませんが…ここまでハラハラさせられるとやっぱり・・・

うん、やっぱり家で映画観ているのが一番楽しくて安全だね!!と思えてきますな(笑)