今回の1本は…片足マシンガンの美女がゾンビと戦う、セクシーとグロとバカの映画「プラネットテラーinグラインドハウス」です。
この手の映画は嫌いではないのですが・・どうもこの作品は全体的に中途半端で楽しめませんでした。うーむ・・・。
プラネットテラーinグラインドハウス
2007年 アメリカ
主なキャスト:
ローズ・マッゴーワン
フレディ・ロドリゲス
ジョシュ・ブローリン
マーリー・シェルトン
ブルース・ウィリス
ナヴィーン・アンドリュース
クエンティン・タランティーノ
ダニー・トレホ
マイケル・ビーン
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
ネタバレ無しのあらすじ
アメリカ、テキサス州。
科学者アビー(ナヴィーン・アンドリュース)が出てきたり、軍の部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)が出てきたりしているうちに、ウイルス兵器DC-2によりゾンビが町中に溢れかえりました。
ダンサーのチェリー(ローズ・マーゴットワン)と、その元恋人の解体屋レイ(フレディ・ロドリゲス)が出会ったり追われたり戦ったりした末、チェリーの右脚はマシンガンになりました。
ダダダダダダ。
・・・といった程度に書いておけば良いんじゃないか?と思えるくらい、中身はさほど重要ではない作品。
キャストで戯言
これを選んだ唯一の理由がナヴィーン・アンドリュースです。「ドラマシリーズ/LOST」のサイードですね。彼を見たいがために選んだ1本です。
ついでにマーリー・シェルトンを見れれば良いかな、と。
その他は全くノーマーク。この作品に関する予備知識もなく、誰が出演しているのかも知らずに鑑賞したので・・・ブルース・ウィリスの登場にはそれはもう驚きました(笑)
そしてフレディ・ロドリゲス。「映画/レディ・イン・ザ・ウォーター」で右手だけ鍛えてた彼ですが・・・個人的にかなり苦手なんですよね、この人。自分に酔っている感じの演技がダメです。この映画ではむしろそこが大事な笑い要素なのでしょうが・・・やはり苦手でした。
クエンティン・タランティーノに関しては触れません(笑)
2本立て映画の1本
もともとこの作品は『グラインドハウス』という2本立てで公開された映画の1編で、もう1編はクエンティン・タランティーノ監督の「デスプルーフinグラインドハウス」となっています。
2本立て公開時にはカットされたシーンなどを追加し、1本の映画として仕上げたのがこの「映画/プラネットテラーinグラインドハウス」という事になります。
ちなみにグラインドハウスというのはアメリカでB級作品を2~3本立てで公開していた映画館の事で、当作品ではグラインドハウス映画の特徴でもあったリール傷や飛び、ノイズや音割れをあえて再現しています。
ここからネタバレを含むよ!!
というかネタバレもクソもないような映画だよ!(笑)
最初「だけ」は笑えるものの・・
B級グロコメディ映画ならではの、バカバカしい面白さや下らない面白さってありますよね。
しかし今作に関しては、そういう笑いも全く期待せずに鑑賞しました。どうも「つまらない予感」しかしなかったもので・・・。
ところがどっこい、冒頭のマチェーテ(偽の予告編)で早々に笑わされてしまいました。予想以上に長いよっ!(笑)
え?まだ続くの?と思うくらい長い予告に、このまま最後までマチェーテを観せられるのかと心配になりました。もしくは間違ってマチェーテを再生してしまったのかと(笑)
ご存知の方も多いと思いますが…この「偽映画の予告」として流されていたものが、後ほど本当に「映画/マチェーテ」として長編作品化されています。
ぶっちゃけ本作よりも面白い「映画/マチェーテ」の記事はこっちだ!
どういう気持ちで観れば・・
マチェーテ予告が予想外に笑えたので「もしかしたら、本編も期待できるのでは?」とテンション上がったものの、残念ながらあっという間にダダ下がりになり・・・そのまま上がってくることはありませんでした。
セクシー、笑い、アクション、全てが私には合わず・・・ただただ寒いだけです。
B級映画へのオマージュはそれなりに楽しめるのですが、いかんせん「どういう気持ちで観れば良いのか」が定まりません。
肝心の「片脚マシンガン」も、全くカッコ良いとは思えず、だからといって「がははは!アホくさい!」とも笑えず・・・中途半端な気分。
エル・レイのバタフライナイフを使った戦闘アクションも、中学生男子が喜びそうなカッコつけっぷりで萎えるばかり。しかしそれを「がははは、すげー(笑)」と笑う事もできず・・・。
このへんのアクションの寒さ、「映画/ヒットマン」を思い出しました。アレもひどかったです。。。
「どうだ!スタイリッシュでカッコ良いだろう!?」という空気が漂っているものの、ガキ臭くて萎えるアクション連発の「映画/ヒットマン」はこっちだ!
無感情のまま・・・
冒頭のマチェーテ以降で「おっ」と反応できたのは、バイクと車くらいでしょうか。
こっち系のバイクが大好物の私としては、このバイクのカスタム要素について書くだけで数ページいけそうですが・・もう映画の話ではなくカスタムバイクの話になってしまうので我慢します。ちなみにジェシー・ジェームズというのは女優サンドラ・ブロックの元旦那さんで、有名なカスタムバイクビルダーです。
左足が無いのに運転できていた件にはツッコミません(笑)
それ以外に感情が動いたポイントといえば、この映画を選んだ最大の目的であるナヴィーン・アンドリュース。彼が演じる科学者アビーの頭があっさり吹っ飛んでしまい・・・
あああ!もう何を目当てに観てりゃ良いんだよっ!(泣)
と途方に暮れたくらいです。
・・・というわけで
グロ要素も特に興奮するほどでもなく、笑いもイマイチ。アクションも萎えるばかりで、ストーリーもあってないようなもの。
古き良きB級映画の空気を楽しむにも、どうもそれ以外が中途半端なのでのめり込めず・・・。
女優陣も魅力を感じられなかったので、セクシー要素の加点もありません。というかセクシーは序盤のダンスくらいで、それ以降はほぼ皆無。ゲスい大人の私には、太もも露出程度はセクシーとは感じられませんでした。
むしろマチェーテの予告が一番エロかったくらいです(笑)
そのいろいろな部分を面白いと感じる方もいると思いますで、「この映画はクソだ」とまでは言いませんが・・・
残念ながら結論としては、
この映画、私には合いませんでした!(笑)