みなさん尻尾のある女性は好きですか?猫耳ならばどこぞのカフェに行けば好きなだけ堪能できますが、耳は無しで猫尻尾のみ。しかし全裸の女性が見れる『映画/テール しっぽのある美女』でネタバレ含む戯言ですぞ。
もう最初に言っておきます。めちゃくちゃつまらなかったです…(笑)
テール しっぽのある美女
(原題:THALE)
2012年 ノルウェー
主なキャスト:
シリェ・ライノモ
アーレン・ネルヴォル
ヨン・シーヴェ・スカルド
監督:アレクサンデル・ノダース
脚本:アレクサンデル・ノダース
ネタバレ無しのあらすじ
特殊清掃員のエルヴィス(アーレン・ネルヴォル)とレオ(ヨン・シーヴェ・スカルド)は惨殺死体が発見された家の清掃作業中、地下室で『監禁されていた全裸の若い女性』を発見する。
古い缶詰、壁一面の研究資料、そして残された謎のテープ。
果たしてこの女性は何者なのか…。
・・・といった内容をダラダラ引っ張るファンタジーな作品。
お色気無し・グロも無し
そのパッケージと『禁断の生命体をめぐる北欧スリラー』という煽り文句から、「ちょっとエロティカルで残酷ホラーな作品」を想像してしまいますが、残念ながらまるで見当違い。パンツ一丁で準備をしていた方は、とりあえずズボンを履きましょう。
まず開始が「サえない野郎の嘔吐連発シーン」からスタートですから。もう早々に気持ち悪いったらありゃしない。
ターレ(尻尾のある女)は全裸で登場するものの、おっぱいはほぼ無し。尻もほぼ無し。すぐに服を着てしまい露出は終了~。再び終盤には全裸に戻り肌が見れるも、やはりエロさは無し。
残酷描写も皆無で、冒頭のゲロシーンが唯一のグロ表現という(笑)
とにかくいろんな意味でゆるふわな映画となっております。いったいドコをターゲットにしているのか…。
ここからネタバレを含むよ!!
眠い…
ネタバレ…とか言ったものの、何から話せば良いのでしょう。
『ターレを見つけるまで』はダラダラ。
『ターレを見つけてから』もダラダラ。
『謎の組織が襲撃してきた!』のくだりもダラダラ。
途中、フラッシュバック…と言うには少々おかしい『説明映像』と、オッサンの『説明一人語り』でほぼ全てのネタをバラしていくという手法も、映画としてあまりにもお粗末。
この『説明映像&説明セリフ』の合間にダラダラとした展開が挟み込まれるだけで終盤まで引っ張られるのは、非常にキツいものがあり眠くなってきますなぁ。
そして終盤には『やたらスローモーションを多用しすぎる、雰囲気重視のプチバイオレンス』が待っており、コレも個人的には萎え要素。
最後は「レオの肺ガンが消えたよ!」「エルヴィスも娘に会えたよ!」という、取ってつけたようなハッピーエンドで締められても…「はぁ、そうですか」としか言えませぬ…。
とにかく何も得る物のない約70分間に、ただただ疲れました。120分くらいあったように感じます。
…ん?いや、1つだけ得る物がありました!
例の「スローモーションすぎるプチバイオレンス」の開始時のシーンで…
全裸にガスマスクがこんなにソソるなんて、今まで知らんかった!
なんかこう、フェチっぽいエロスが漂っていますなぁ。ぜひ今度リアルで「全裸ガスマスクプレイ」をお願いしてみたいものです。できれば金髪美女に。
超個人的な戯言感想
レオが肺ガンだったり、それを治す伏線として「ターレがレオの胸に触れるシーン」や「枯れた花を再生させるシーン」などがあったり、実はエルヴィスに娘がいたり…
薄っぺらい内容にならないようイロイロと織り交ぜてきているのはわかるのですが、いかんせんそれらが上手く噛み合っていない。
最後の最後まで『山無し、谷無し、ダラーっとしたおとぎ話』で完結しているのが残念です。もしかしたら狙ってそういう作品にしているのかもしれませんけど。
とりあえず私個人としてはダメ映画でした。『しっぽのある美女』なんてサブタイトルが付いているものの、正直ターレを美女とは思えませんでしたし。…しょぼぼん。