今回の1本はクリント・イーストウッドの娘、フランチェスカ=フィッシャー・イーストウッド主演の『映画/ザ・ボルト -金庫強奪-』 ネタバレ含むものの、ぶっちゃけそんなのはどうでもいいような映画ですので、あまり気になさらずに読んでいただいて大丈夫かと。
そう、要するにクソつまらなかったという…。
ザ・ボルト -金庫強奪-
2017年 アメリカ
主なキャスト:
フランチェスカ=フィッシャー・イーストウッド
タリン・マニング
スコット・ヘイズ
ジェームズ・フランコ
クリフトン・コリンズ・Jr
クオリアンカ・キルヒャー
監督:ダン・ブッシュ
脚本:ダン・ブッシュ、コナル・バーン
ネタバレ無しのあらすじ
多額の負債を抱えてしまった弟マイケル(スコット・ヘイズ)を助けるため、二人の姉リーア(フランチェスカ=フィッシャー・イーストウッド)とヴィー(タリン・マニング)は犯罪チームを作り銀行強盗を決行する。
首尾よく金庫を開けさせる事には成功したが、中に入っていたのはたった7万ドル。。。
呆然となるマイケル達だが、人質の一人となっていた業務部長エド(ジェームズ・フランコ)から「地下金庫に600万ドルある」と告げられる。
しかし、地下には犯人達の想像を超えるものが待っていたのだった…。
・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
この映画を俳優を理由としてチョイスした方のほとんどが、ジェームズ・フランコもしくはフランチェスカ=フィッシャー・イーストウッドではないかと。
同じく私も俳優チョイスではあったものの、目当てはクリフトン・コリンズ・Jr
もうちょい脇な役柄かと思ったら序盤からセリフも多く「お?お?今回は主要キャラ!?」と期待してみれば・・・結果的にはやっぱりチョイ役でした(笑)
そもそもジェームズ・フランコなんて「あー、なんかそういう人いたよね」といったレベルの認識ですし、クリント・イーストウッドの娘に関しては輪をかけて興味がありませんもの。
異母兄のスコット・イーストウッドといい、この人といい、『クリント・イーストウッドの子!!』という立場を売りにして映画の主演を張らせるのはいかがなものかと。
書くことが…無い…
わたしゃ映画を観る際にはレポート用紙を傍らに置き、随時感じた事などを走り書き。
後からそれをネタにこうやって感想などを書いているのですが、今回鑑賞後に紙を見て見ると・・・書いてあるのはたった3行の短い文章のみ(笑)
あれれ?先日鑑賞した最高のクソ映画『バニー・ザ・キラー』ですら、けっこうびっしり書かれていたのに…
しかもその3行も、
「そういえばクリフトン・コリンズ・Jrは?」
「全体的に説明不足」
「微妙」
で終わり。いったいコレで何を書けと。
たしかに驚きの展開もありませんでしたし、頭を使うような要素も無い。結局最後までアレコレと謎は残っているものの、特に深く考察できるような事柄でもない。なにより考察したいとすら思ず。
ホント、何も残らない映画でしたなぁ…。
注!)映画の感想は人それぞれです。人によっては「面白い!」と思えるかもしれませんので、あくまでも個人の意見として…です。
超スーパーナチュラルな置いてけぼり
私は鑑賞前に『スーパーナチュラル系』と知ってのうえで鑑賞したので、途中からグイッとそっち方向に曲がっていく展開は特に問題無し。
ちなみに『スーパーナチュラル』とは超自然、すなわち超常現象・超自然現象系というわけで、幽霊などの心霊現象・オカルト的な要素を指すらしいのですが・・・日本人の感覚だとまるで健康に良いようなイメージがありますな(笑)
アメリカで大ヒットしたテレビドラマのタイトルに使われていた事から、映画でもジャンルの1つとして使用されたりしていますが・・・・普通に『オカルト系』で良い気も。
・・・というわけで。
この映画は『犯罪スリラー』からジャンプして、『オカルトホラー』に着地する作品になります。
しかしここがまた、なんとも言えないところでして…。
業務部長エドは、実は過去の事件の被害者(の幽霊)だった!
…というのはまだ許せる。いや、むしろ悪くない。
それ以外の被害者の霊もまぁ別に良いんでしょう。ちょっとベタな描写でげんなりする事はありますが、そういうものだと思えば納得できますし。
しかし『仮面の男』がわからない。
過去に起きた事件の犯人、というのはわかります。そして現在に至るまで逮捕もされていないし、正体もわからない。そこまではいいんです。
最後の最後、ボンネットを閉めたヴィーの背後に『仮面の男』が迫っているところで物語は幕を閉じるのですが・・・まだ生きていたって事?でも、銀行地下で幽霊の中にこいつも混ざってたよね?あれれ?
これ、地下の幽霊の中に混ざっていないのであれば『まだ生きていて、犯人グループを狙った』と考えられないこともない。明確な理由付けが不明なので納得とまではいきませんが、まぁそういうもんだとして流しても良いでしょう。
しかし銀行内で被害者の幽霊と一緒に出てこられると、『もう死んでいて、亡霊となって襲ってきた』としか考えれない。それにしては仮面の男だけヤケに生々しいんですけど…。
それとも生きているのに亡霊と混ざって襲ってきた?それもちょっと…。
だいいち犯人は5人全員焼死とされていますし。死体は別の誰かだった…というのも苦しいでしょう。
なんともスッキリしないですなぁ。
無味無臭な映画
・・・という事で、本当に考察やらネタバレやらが意味をなさないような作品でした。
おそらく独自の解釈をなさっている方もいるでしょうから、いろいろな意見を聞いてみたいものです。
『尻』と『変態』が大半を占めている私の映画用脳ミソでは、この映画は「どうでも良い作品」に振り分けられてしまいましたので…。
90分間無駄でした…とまでは言いませんが、特に意味のない90分間となってしまいました。残念。
ついでに言うと『金庫強奪』なんて余計なサブタイトルを付けられていますが・・・決して『金庫』を『強奪』する話じゃなかったり・・・。