同名のゲームシリーズを原作とする『映画/ヒットマン』、ゲームの知名度も高いですし映画も好評。それゆえ似たような類似作品がたくさんありますが・・・今回は2007年公開、ティモシー・オリファント主演作品の話です。
ヒットマン
(原題:Hitman)
2007年 アメリカ
主なキャスト:
ティモシー・オリファント
オルガ・キュリレンコ
ダグレイ・スコット
ロバート・ネッパー
監督:ザヴィエ・ジャン
脚本:スキップ・ウッズ
ネタバレ無しのあらすじ
闇の組織に所属するスゴ腕の暗殺者…という、中学生男子が食いつきそうな設定の「エージェント47」(ティモシー・オリファント)。
組織の指令でロシアのお偉いさんを狙撃した彼だが、「目撃者がいたー」や「狙撃失敗してたー」など…よくわからない事に巻き込まれつつもスタイリッシュなアクションで華麗に突破。
目撃者とされていたニカ(オルガ・キュリレンコ)をとりあえず殺そうとしてみたり、やっぱり行動を共にしてみたり、ベッドに押し倒されてみたり、「ムホッ、お色気シーンかっ!」と鼻息荒くなった我々にスタイリッシュな肩透かしを食らわせてみたり。
さらには彼の所属する闇の組織からも狙われ事になるのだが、相変わらずスタイリッシュすぎてカッコ良いのかアホっぽいのかわからない始末。
・・・といった内容の作品。
今回は関係ない話ばかりだから、ほぼネタバレは含まないよ!
未鑑賞の方も安心!
恥ずかしすぎる
最初に言っておきます。
この作品が好きな方、本当に申し訳ない
とにかく何から何まで「脳ミソ中学生の大人が考えました!」的なカッコいい(と思っているであろう)演出が続き、わたしゃもうげんなり。
こういう映画にツッコんだら負けなので雰囲気を味わう作品として鑑賞しましたが、それにしてもヒドい。ヒドすぎる。
ティモシー・オリファントが大好きすぎるが故に鑑賞した1本ですが、それがなかったら途中離脱していたかも。肝心のアクションシーンなんて恥ずかしくて見てられませんよ。
この映画を大好きな方に「で!?全編通して、何が一番かっこよかった!?」などと鼻息荒く尋ねられても「ティモシーの後頭部のJANコード…」くらいしか言えません。3回観ましたが、やはりそれしか残っていません。
類似品祭り開場
この「ヒットマン」は似たタイトル、パッケージの作品が多く「本家と間違えて借りちゃった・・」という話も良く聞きます。
よし、映画本編の話が全く広がりませんので、類似品をご紹介してお茶を濁してみましょう。
ザ・ヒットマン
そのタイトルにそのポーズ・・・どう考えても便乗だろっ!!とツッコみたくなりますが、映画自体は2003年にベルギー・オランダ合作で作られたもの。ティモシー・オリファントのヒットマンよりも過去なのです。
アルツハイマーに苦しむ暗殺者・・・というスゴい設定ですが、なかなかの良作ですよ。
日本では2008年にDVD化されたので、おそらくその際にこの「猿マネのパッケージ」にされてしまったと思われます。
映画としてはしっかりしているので、変にパクリっぽくせずに発売すればよかったのに・・・。
ザ・ヒットマン 運命の凶弾
こちらは見ていないのでどんな内容なのか全くわかりませんが、2003年のドイツ・オーストリア・イギリス合作映画との事。
これもまたティモシー・オリファント作品よりも前に作られているのですね…。
どうやら暗殺者系の作品はこのポーズが鉄板のようです(笑)
デュアル・ヒットマン
「志村、うしろうしろー!」
なんか1人増えました。
これは2014年のアメリカ映画なので、明らかに本家を意識しているポーズ&タイトル。
もしかしたら後ろの人は、前にいるおじさんのスタンドかもしれません。
(私はこの作品を観ていませんし、内容も一切知りません)
スリー・ヒットマン
さらに増えて3人になりました(笑)
ポーズも違いますし便乗でもパクりでもない気がしますが、ツーときたらスリーも持ってこなくては…という事でご紹介。
2013年のアメリカ作品です。あれれ、ツーよりも先に作られているんですね。
ヒットマン・エージェント47
最後に2015年に製作された映画を。
そのタイトルとパッケージからもわかるように、パクリではなく純粋なリブート作品です。
ティモシー・オリファント作品のトラウマがあるので私は鑑賞していませんが、なかなか評価も高いようですよ。
元ネタはゲーム
てっきり私は『映画』→『ゲーム化』だと思っていたのですが、この『ヒットマン』はどうやらゲームが先とのこと。イギリスのゲームソフト会社アイドス(現在はスクウェア・エニックスに吸収)から発売され全世界で300万本以上売れたヒット作だそうで。
シリーズ化されているので何種類かありますが、私はプレイしたことがないので詳しくは知りません。
本作のように『ゲームが元ネタ』の映画は多々ありますし、バイオハザードシリーズやトゥームレイダーシリーズのように成功している(と思われる)作品も数多く存在します。
しかしこの『映画/ヒットマン』は興行としては成功したものの、あまりにもゲーム臭を強くしすぎてしまったためか、目の肥えた映画マニアからの評価は微妙。もともとのゲームファンや子供、小難しい話が面倒なオジサンからは高評価のようですので…人を選ぶ、といったところでしょうか。
なお、ゲームはZ指定(映画でいうR指定)なので18歳未満への販売はできない事になっています。法的には子供はプレイできません。あくまで法的には、ですけど。
ついでにこの『ヒットマン』という映画自体にも年齢制限がかかっています。
(国によって異なる。日本はPG-12)
超個人的な戯言感想
…という事で。
私は『映画はクソ。ティモシー・オリファントは萌え』という感想になってしまいますが、純粋に映画として楽しめた方も多いでしょうから…あまりクソとか言わないほうが良いですな。
あ、ついでにオルガ・キュリレンコも萌え要素でしたよ。
バカみたいなタコ踊りの『ガン・カタ』が人気の『映画/リベリオン』といい、どうも私はこっち系の作品とは相性が悪いようです…。