『映画/ボディヒート・サーガ 魔性伝説』でネタバレ含んだ戯言感想…と行きたいところですが、なんですかこの邦題は。もう完全にC級、安くてショボいお色気ファンタジーの匂いプンプンじゃないですか。
原題の『MUSE』のままで良かったのでは…。
ボディヒート・サーガ 魔性伝説
2017年 アメリカ
キャスト:
ライリー・イーガン
エル・エヴァンス
ケイト・マンジー
監督:ジョン・バー
脚本:ジョン・バー
ネタバレ無しのあらすじ
アダム(ライリー・イーガン)は売れない画家。彼は時折白昼夢のような幻覚のような不思議な光景を目にし、そこには怪しく美しい女の姿があった。
ある日、同じアパートに住む男の頼みで運転手をすることになったアダムは、その帰り道でいつも頭の中に現れていた”女”と出会う。
翌日、女は突如としてアダムの家に現れ、それを契機に絵の才能は開花。徐々に人に認められるようになるが、彼女はアダムに害をなそうとする相手は容赦なく排除する怖ーい存在でもあった・・・。
・・・といった流れで「半裸の美人バンザーイ!」な作品。
キャストで戯言
位置としては『B級以下』に位置する作品ですので、有名俳優の出演は無し。
主演のライリー・イーガンは無名俳優にしておくのが惜しいほどのイケメンですし、ご近所ヒロイン役のケイト・マンジーも好きな人は好き系の可愛さなのに知名度無し。
パッケージにもなっている準主役のエル・エヴァンスだけが他にも何本かB級映画に出演しており、ちょっとだけ名が売れている様子。なお彼女の本業はモデルです。
となるとアレでしょう?「インスタ垢は!?」とくるのでしょう?
最近なぜか「知名度の低い美人女優のインスタグラムアカウントを知りたい」という目的で当ブログを訪れる方が増えており、なんとも嬉しいような悲しいような。
ほれ、もってけドロボー!次はちゃんと戯言も読んでくれよ!
Instagram:
Elle Evans Bellamy (@elloelle)
ネタバレ1分あらすじ
物語のあらすじをネタバレありでざっくりいくと…
ネタバレ1分あらすじ
売れない画家のアダムはかねてより頭の中に現れていた女と出会う。
女の正体はなんと森の妖精リャナンシー。彼女はアダムに害をなす相手を全てブシャー!な手段で排除し、さらに絵の才能も開花させ、アッチのほうもお相手してくれてまさに人生絶好調。
…が、以前から気になっていたご近所美人のマリアとも仲良くなりたいアダム。
二人の愛を邪魔するものは排除!…とばかりにリャナンシーの魔の手はマリアにも迫るが、アダムが苦渋の決断で銃を発砲。倒れたリャナンシーは森へと還されるのでした。妖精って銃で死ぬの?
ところがリャナンシーを森へと還したアダムは戻らず。
彼女と共に森の奥深くへと消えていくのでした・・・。
…というお話。
え?おっぱい?ご安心下さい、1人分だけですがけっこう見れますよ。
いやいや、そこは大事じゃないですか。なにせこのタイトルですから。そっち系を期待しての鑑賞だった方は多くいるでしょうし。
リャナンシー
『リャナンシーに魅せられた男』の話から、『実は全部アダムの妄想でした』の方向にフェイントをかけてくるのはおそらく誰もが予想できる事。結局『やっぱりリャナンシーいるもん!』という形で幕を閉じる物語。
私も本業はやや芸術系なのですが、芸術家は頭がちょっとアレな人が多いですからねぇ。
果たして『芸術家だから頭がアレ』なのか『頭がアレだから芸術家』なのか、そこらへんが興味深いところですが、特に書くことも思いつかなかったので戯れに『リャナンシー』について調べてみました。
【戯言解説】
リャナンシーとは?
アイルランドの妖精の1種。
リャナンシーの愛を受け入れた男は詩や歌の才能を手にするが、ちょっとずつ弱っていくので早死にする。
北欧の芸術家に早逝が多いのはリャナンシーのせいと言われていたり。
リャナンシーはめちゃくそ美人だが、魅入られた男以外には見えない。
なお似た名前の『ラナンシー』という美人妖精もいるが、こっちは才能をくれずに早死にさせるだけのハイリスクノーリターン妖精。
(全てにおいて諸説あり)
うーむ、芸術の才能を開花させてくれて、さらに夜な夜なあんな事やこんな事までさせてくれるのであれば・・・憑りつかれるのも悪くないかもしれませんなぁ。
早死になんて普通に生きていても可能性があることですし、美人に執着されながら社会でも成功できるならば本望。なにげにストーカー気質な女性も嫌いではありません。
超個人的な戯言感想
その邦題のせいでだいぶ損をしている作品ですが、『出てくるのは美男美女揃い、さらにお色気もあって、ぼんやりしたストーリーがオマケに付いてくる』となれば軽いノリで見る価値はあるかと。
ただしそれはメイン女優が好みであれば・・・の話。
この手の作品は、メインとなっている女性に魅力を感じられないと『ただただ苦痛な時間が過ぎるのみ』になってしまいますからねぇ…。
なにはともあれ超個人的には『十分楽しめる映画』でございました。どっちかと言えばリャナンシーよりもご近所マリアのほうが好みですけど。