【当ページには広告が含まれています】

ラブ系は非常に苦手なのですが、シャイア・ラブーフ&マッツ・ミケルセンという「好きすぎてたまらない俳優ダブル出演」に惹かれて鑑賞した「バレット・オブ・ラブ」

決して映画としては悪くない、悪くないんだけど・・・。

バレット・オブ・ラブ
(原題:The Necessary Death of Charlie Countryman)

2013年 ルーマニア・アメリカ合作

主なキャスト:

シャイア・ラブーフ
エヴァン・レイチェル・ウッド
マッツ・ミケルセン
ルパート・グリント

監督:フレデリック・ボンド
脚本:マット・ドレイク

ネタバレ含まないあらすじ

なんとも情けないというか頼りないというか、トホホな感じの青年チャーリー(シャイア・ラブーフ)は、亡くなった母親のお告げに従い、何をすれば良いのかわからんけどとりあえずルーマニアへの旅に出る。

途中、機内で知り合った変な男はそのまま隣席で急死。なぜかその男から「死後のメッセージ」を受け取ったチャーリーは、ルーマニア到着後に彼の娘ガヴリエラ(エヴァン・レイチェル・ウッド)と会う事になる。

ガヴリエラに一目惚れしてしまったチャーリーは、これぞ運命とばかりに必死にアタックかけるのだが、彼女の夫ナイジェル(マッツ・ミケルセン)は、それはもうヤバいお人でした・・・・

・・といった感じの内容。

ラブの部分はとりあえず我慢

監督のフレデリック・ボンドはコレがデビュー作品。元CMディレクターだそうな。

冒頭でも触れましたが、私はラブが強めに押し出されている作品は苦手中の苦手です。

高校時代、Wデート(古い)のようなものに巻き込まれた際、当時公開していた『映画/めぐり逢えたら』に連れていかれた事があるのですが・・・それはもう地獄でした。何が面白いのか全然わかりません。映画館を出た後も内容なんてこれっぽっちも覚えていません。

そんな私が、こんな映画を観る理由は・・ただただ「シャイア・ラブーフを愛でたい」という想いから。

彼の最大の魅力は「勇気を出し、決意した時の眼」です。『映画/イーグル・アイ』で本気惚れしました。

この作品でもそんな彼が見れるのではないかと期待していたのですが・・・


ここからネタバレを含むよ!

コイツはもうダメだ・・・

結論から言ってしまうと、そんな彼は見る事ができませんでした!(泣)

非常にヤバい状況に巻き込まれながら、それでも彼女を追い続けるチャーリーですが・・・そこにあるのは「勇気」や「決意」というよりも、ただただ「もう彼女しか見えない!」という心酔っぷり。

「怖いけど、やってやる」という覚悟の眼が見たかったのに、作中のチャーリーはもう「彼女のためなら怖いものなんてない!」の境地なんですもの。

ガヴリエラのほうに私が魅力を感じる事ができれば、少しは感情移入できたのかもしれませんが・・・残念ながら個人的に「無し」な女性です。

えーと、なんて言いましたっけ。「イエス!フォーリンラブ!」ってやる、男女のコンビ芸人。それの女性が整形に大成功したように見えます。たぶん誰が聞いても「似てねぇよ!」って言うのでしょうが・・・・私的には同じ括りに入ってしまいます。

そしてこういう「気が強くて、自尊心が高い女」もダメなんです。。。洋画に出てくる女性はこのタイプが多いというのが、ラブがダメな理由でもあります。

「この女の何が良いのかわからんが、まぁ好きに追いかければいいよ・・・」と、ちょっとチャーリーにドン引きです。

ありがとう、マッツ・ミケルセン

そんな「もう好きにしてー」な気分を奮い立たせてくれるのが、マッツ・ミケルセンの存在。

彼はこういう「ワイルド方向」だとカッコ良さが引き立ちます。あまり目立たないですが『映画/キング・アーサー』のトリスタン役も、小汚くて素敵でした。

残念なことに「ドラマ/ハンニバル」のマッツは個人的に無しです。。。あのドラマ自体、面白いのはシーズン1だけ。シーズン2以降はリアリティの無い「びっくり殺人展覧会」みたいなノリで、見てられませんでした。

今作品での彼は、年齢を感じさせないスマートさ&ゴリゴリのアウトロー感が素敵です。終盤、車を追って走る姿も「まさに元体操選手」といった走りです。この歳であの走りができるって、スゴいねぇ。

そしておそらく誰もがカッコ良いと感じたであろう、ラストシーン。

この作品、ガヴリエラは決して「暴力的なダメ男に束縛されてる」わけではなく、ナイジェルも短絡的に「人の女に手ぇだすなやー」というわけでもありません。

チャーリー&ガヴリエラよりも、ナイジェル&ガヴリエラのほうに愛の物語を感じます。

そんな彼が「愛を失ってしまった」と察する表情。そして自ら選ぶ結末。ここは魅せられました。

ホント彼、何をやってもスタイリッシュにキメるよね。

なんちゃらディオーサ!・・・だっけ?

この「バレット・オブ・ラブ」、オマケの見どころとして、役者としてヘンな方向に覚醒しつつあるルパート・グリント(ハリーポッターのロン役)を見る事もできます。

何を隠そう、私はあの「メガネの子供が魔法でアレコレする有名シリーズ作品」を観た事がありません。全シリーズ通して1作品も観ていません。

ですので、ロンがどうとか、ハーマイオニーがどうとか、全然ついていけない話です。

あ、もちろんあの毛深いメガネは知ってますよ。ただし・・・

私の中でのダニエル・ラドクリフは「映画/スイス・アーミー・マン」です(笑)

「スイス・アーミー・マン」生きるとはオナラなのか?(ネタバレ・解説)

予告編を見た方のほぼ全員が「なんだその設定は!?」と感じたであろう、不思議な世界の「スイス・アーミー・マン」 そして本編は予告を上回る、さらにカオスな展開が待っ…