お久しぶり、純粋な映画記事は半年以上のご無沙汰。さて記念すべき復活の1本は『映画/セミマゲドン』、よりによってコレで再始動するなんて自分でも思わんかったのう。
もう本業にどっぷりの生活なので、映画なんて観るのも数ヵ月ぶり。契約したままになっているAmazon Primeも月額を捨てているようなものよ。あ、メシ喰う時にアニメ見ているから元は取れてるか…。
セミマゲドン
2018年 アメリカ
キャスト:
デビッド・アギレラ
ネイサン・アレクサンダー
アンドリュー・アルカンジェロ
ニコール・アンソニー
ジェシカ・アーボガスト
監督:デヴィッド・ウィリス
脚本:デヴィッド・ウィリス
ネタバレ無しのあらすじ
2001年、ロサンゼルス。
なんかよくわからん緑の粉を撒いたら、吸った人間の頭がボーン。粉を吸ったセミもおかしくなり、それに刺されたのか噛まれたのか野球コーチの頭もボーン。
そして現在。
一世を風靡した名野球選手バッシュは、よくわからんうちに落ちぶれ人生に。
・・・といった流れで、よくわからん内容を低レベルなCGと学芸会レベルの脚本で楽しむ、よくわからん作品。もちろん褒め言葉。
キャス・・・セミで戯言
今回、キャストで戯言はございません。
いや無理でしょうよ。完全無名の俳優しか出演していないうえに、こちとら映画ブログに手を付けるのは1年ぶり。どんな口調で書いていたのかすら思い出せんもの。
本業でも文章は書くのでそっちの感覚は問題ないものの、いったいどの人格で書いていたのか…。わし、どんな感じに書いてた?というか一人称『わし』って言ってた?
まぁいいや。じゃあセミの話でもしましょうか。
セミは種類によって大きく異なるものの、数年から十数年を地面の中で過ごし、地上に出てきて成虫となってから生きられるのは一週間から数週間・・・・というのは誰でも知っている有名な話。
これに関して、わしは少々思うところがあるのですよ。
「セミはずーーーっと暗い地面の下で暮らし、やっと明るい地上に出ても一週間しか生きられないんだぞ」といった風に、まるで儚い人生であるかのように言われるじゃないですか。
しかしそれは人間が持つ『全て自分を基準に物事を考え、それを他者にまで押し付ける』いう、最も悪いクセではないかと。
あのね、人生の9割を地中で暮らしているのであれば、セミにとっては我々が暗いだの寒いだの勝手にイメージを悪くしている地面の中が『生きるべき世界』であり、我々が光あふれるどーのこーと称えている地上世界こそ『異質な世界』なのですよ。
それでも子孫を残すため、眩しくて良く分からん世界でミンミン鳴いたりジージー鳴いたり子供に小便ひっかけたりしながらパートナーを見つけ、役目が終わればご臨終。
果たしてセミは最後に「ああ・・・もっとこの光の世界で生きたかった」とか思うかね?いや、セミにそういう感情はないけどね。
もしそういった事を考えるのであれば、「ああ・・・あの地中に帰りたい」じゃないかね。
死ぬ間際に「ああ・・・もっと老人ホームで生きたかった」とか言う爺ちゃん、少数派だと思うんだよね。それよりも生まれた家や故郷を恋しくなるほうが多いんじゃないかねぇ。
というわけで、『セミは地中にずっと住んでて、地上ではちょっとしか生きられないのは可哀想』とか言っている人間は思慮浅いにもほどがあると思うのですよ。
セミマゲドンで戯言
いったいなんの話だね。
ネタバレ『映画/セミマゲドン』なんてタイトルを付けておきながら、ダラダラと『セミの人生に対する哲学と人間のエゴ』について垂れ流す映画ブログがあるか。あるぞ、ここに。
いやいや、だってこの映画にストーリー性や感動を求める人なんておる?どうせみんな『がははは!なんだコレ、バカみたいな映画がある!』とか失礼なノリで見たんだろう?
だったら考察や解説なんていらんよ。むしろこの映画を本気でばかばかしく作ってくれた製作者に対して失礼というもの。
史上最低にチープなCG!
史上最低にチープな合成!
史上最低にチープな演技!
史上最低にチープな脚本!
史上最低にチープなぬいぐるみ感!
これぞ本作を表す最高の褒め言葉でしょう。
こいつに比べれば、同じく酷いCG感で萎え萎えになる『映画/バニー・ザ・キラー』のほうが108倍映画らしいっってばよ。
超個人的な戯言感想
・・・というわけで。
映画『セミマゲドン』、一言で感想を述べれば
人生の貴重な80分をドブに捨てて遊ぶ、
贅沢なひと時が味わえました。
ってところですかな。
そういう人生の楽しみ方は金や時間に余裕のある上級国民の特権ですが、わしのような低級国賊もセミマゲドンのおかげで真似をすることができたというわけです。ありがたや、ありがたや。