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今回は映画のあらすじや解釈の話ではなく…「映画/フェイシズ」でヒロイン・アンナが発症した「相貌失認」という症状についての考察と豆知識の話です。

そんな症状がホントにあるの?という疑問から、相貌失認であるとされている著名人まで・・話のタネにどうぞ。

フェイシズ
(原題:Faces in the Crowd)


2011年 アメリカ

主なキャスト:

ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジュリアン・マクマホン
デヴィッド・アトラッキ
マイケル・シャンクス
サラ・ウェイン・キャリーズ

監督:ジュリアン・マニャ
脚本:ジュリアン・マニャ

ネタバレ無しのあらすじ

小学校教師のアンナ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は恋人ブライス(マイケル・シャンクス)との結婚を控え、幸せな日々を送っていた。

だがある晩、巷を騒がせている連続殺人鬼「涙のジャック」の犯行を偶然目撃してしまったアンナは涙のジャックに襲われ、橋から転落してしまう。

奇跡的に一命はとりとめたものの、病院のベッドで目覚めた彼女の前には見知らぬ人々が・・。

それは恋人ブライスや友人たちだったのだが、アンナにはそれがわからない。彼女は事故のショックで「相貌失認」となってしまったのだった・・・。

・・・といった内容の作品。

ちょっとだけ映画の話

「今回は映画の話じゃないよ」としておきながらなんですが、ちょこっとだけ映画にも触れておきます。

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のサスペンス映画で・・・まぁまぁの映画です。以上(笑)

がははは。特に「すんげー面白い!」とも思いませんでしたし、だからといって「すんげークソ映画!」とも思いませんでしたので、あまり感想がないんです。

唯一興味深いと思った部分が、今回の記事のテーマ「相貌失認」です。

今回は映画のネタバレは含まないよ!!

相貌失認とは・・・

映画による創作ではなく、実際に存在する脳障害による失認症の一種で「人間の顔を見てもその表情が識別できず、誰の顔かもわからず、個人の識別ができなくなる症状」となり、失顔症とも呼ばれます。

後天的には「頭部損傷・脳腫瘍・血管障害」などで発症する事が多く、先天性の症例も確認されています。

「相貌失認」という名称は1947年にドイツの神経学者ヨアキム・ボーダマーが命名したそうです。

症状

全く人の顔を識別できない・表情を理解できない・男女の区別ができない…という重い症状から、近しい人間の認識はできる…というものまで、症状は人によって大きく差があります。

なお、同一カテゴリーのもの、たとえば車の車種などが識別できない症状も報告されているものの、これを「相貌失認」と同一視すべきかについては議論がなされています。

先天性

映画のように「頭部への損傷」で発症する事もありますが、先天的に相貌失認の症状を持っている場合もあるそうです。

その比率は100人に1~2人とのこと。かなり多い気がします。

これ、悩むところですよね・・・。症状に差があると言われていますし。

私も女性の顔を識別するのは非常に苦手で、ネタ話ではなく「中谷美紀」と「柴咲コウ」の見分けがずっとできませんし、映画好きであるにも関わらず、よほど特徴のある女優でない限り白人女性の見分けができません。。。

そういえばプリキュアの登場人物は全部同じに見えますし、うちの母もガンダムのモビルスーツの見分けができず、何度教えてもグフとザクを間違えます(笑)

なお、極度の尻フェチですので、女性の尻だけ見て名前を当てるのは大得意です。

実際に相貌失認に苦しんでいる方もいるのに、不謹慎な話になってしまいました。申し訳ない・・・。

治療法は?

基本的には「治らない」とされています。特に先天性のものになると治療法も確立されていないそうです。

映画中でアンナが行ったような、顔以外で識別するための「トレーニング療法」が主となり、症状の程度にはよりますが日常生活に支障のないレベルまで認識できるようになるとの事。

後天性の場合は、障害部位の治療によって回復する事もあるそうです。

相貌失認の著名人

著名人の中にも相貌失認とされている方は多くいます。しかし著名人とはなっているものの、私のように無学な人間には「・・・誰?」となるような名前ばかり。

しかしこの「映画で戯言三昧」で紹介するのにふさわしい著名人もいました。

俳優、ブラッド・ピットです。あの有名なブラピです。

ただしこれは本人の「自己申告」によるもので、2013年に「自分も相貌失認かもしれない」という旨の発言があった、という事ですので・・・真偽や症状の程度はわかりません。

あとがき

脳の障害は医学的な説明が難しい場合も多く、原因が不明の症状も多くあります。

自分では普通だと思っていたことが、実は脳の障害によって「他人とは違っていた・・」という事もあるかもしれません。

もしかしたら私が執拗なまでに「尻」にこだわるのも、映画記事中で何度も「胸の谷間」とか書き連ねるのも、脳の障害によるものかもしれません。いや、そうに違いありません。

なにかと頭のおかしい文章が多い「映画で戯言三昧」ですが、今後とも「ああ・・・可哀そうな人なんだな・・」という目で読んでいただければ幸いです。

ではでは。次回は尻や胸の谷間が出てくる映画の話でお会いしましょう。