今回は公開当時にかなりの衝撃を与えてくれた『映画/ザ・セル』について、あらすじ~ネタバレを含みつつ馬の輪切りやら宙吊りの解説やらで戯言を垂れ流したいと思います。
その素晴らしい映像クオリティは約20年経った今観ても衝撃的。精神世界を映像表現する作品は多々ありますが、個人的にはこの映画が最も芸術的で好きです。
しかし正統続編である『映画/ザ・セル2』はもうグーでぶん殴りたくなるほどのクソ映画ですよ…。
ザ・セル
2000年 アメリカ
主なキャスト:
ジェニファー・ロペス
ヴィンセント・ドノフリオ
ヴィンス・ヴォーン
ディラン・ベイカー
監督:ターセム・シン
脚本:マーク・プロトセヴィッチ
ネタバレ無しのあらすじ
キャンベルセンターで働くキャサリン(ジェニファー・ロペス)は、昏睡状態の少年エドワードの精神世界に入る事で意識の回復を目指す…という、先進的な治療行為に携わっていた。
その一方、世間を騒がせていた連続殺人犯カール(ヴィンセント・ドノフリオ)が逮捕。しかし最後の被害者であるジュリアの所在を明らかにしないまま彼は昏睡状態に。
タイマー装置によって自動的に溺死させられてしまうジュリアを救うため、キャサリンはカールの精神世界に入り居場所を聞き出そうとするのだが…
・・・といった内容の作品。
キャストで戯言
主演はジェニファー・ロペス。結婚したり離婚したり交際したり破局したりと男性遍歴の派手な方ですが…たしかに良い女ではあります。一時期ベン・アフレックとも婚約していましたよね。
そして素晴らしきサイコ野郎、連続殺人犯はヴィンセント・ドノフリオ。この人は変な役柄が多いですが、今回は特にヤバすぎてなんと表現して良いのやら…もう感動のあまり言葉では言い表せません。特に『あっちの世界』での彼はもはや私の中でも神。座りションベンしちゃいそうなくらい素晴らしいです。
この二人の存在感が圧倒的すぎて他の俳優が少々かすんでしまうものの、チョイ役で「お?」と思う俳優を起用していたりするのもこの映画の魅力。
ちょろっと出てくる刑事役がジェームズ・ギャモン(『映画/メジャーリーグ』シリーズのルー監督)だったり、同じくちょろっと出てくるリード医師がプルイット・テイラー・ヴィンス(『映画/アイデンティティー』等)だったり、ちょっとマニアックな俳優好きにはたまりません。
凄まじく芸術的な映像表現
『芸術』というものは見る人によって素晴らしかったり意味不明だったりするので、個人的な感想などアテにならないものではあるのですが…私はこの『映画/ザ・セル』の映像表現には感性のツボを思いっきりブチ抜かれました。
もう素晴らしい以外の言葉が見つからない。
インパクト抜群の『馬の輪切り』、サイコ感溢れる『女性達の展示』、何がどうなっているのかわらかない『壁の布を引っ張りながら前進』、どれをとっても鳥肌モンです。
そしてカールの異常性を表現する演出も素晴らしいったらありゃしない。
この映画を初めて鑑賞した頃は私もまだノーマル気味だった為、『腹から小腸を引っ張りだして、楽しそうにくるくる巻き取るよー♪』のシーンはトラウマ級に「うわあああぁっ!!(泣)」となったのですが…それと同時に強烈に惹きつけられる何かも感じました。
今思えば、このシーンを見てしまってから『頭のイッてる世界(と人間)の虜』になってしまったような気がします。その後アホみたいに拷問系やらサイコ系やらにハマりましたから。
「私の正常な人間性を返せ!」と怒りたいところですが、「素晴らしい世界への門を開いてくれてありがとう!」という気持ちも強く、トータルすればプラマイゼロ。いや、むしろ感謝のほうが多いかもしれません。。。
身体を宙吊り…アレは何?
作品中、カールが身体に埋め込んだフックを使って自ら宙吊りになるシーンがあります。そしてそのままハァハァとセルフ行為まで。
これ、知識が無いと『大の男があんなフックで吊れるわけないだろ!!』とツッコみたくなりますが…実際にできるんですよ。というか愛好家の方も多いプレイです。
『ボディサスペンション』という身体改造の一種ともされる行為で、適切なフックを用いれば意外と簡単に人間の身体を持ち上げる事ができ、たった4本のフックで成人男性を浮かせるそうですよ。
いやいや、絶対に嘘だっ!!…と認めない方はこちらでもご覧になって下さい。
注!)表紙が過激なため、この場での画像表示は控えました。
ダイブ映像以外はGood!
カールの精神世界を覗く事により彼が抱えている心の闇、女性達に行っていた行為の意味、その他アレとかコレとか…深く考察できそうな要素が明らかになっていくのですが、それらについて真剣に解説を書くのは真面目な映画ブログにお任せします。
なんといってもココは『戯言三昧』ですから。
崇高な考察なんてペラッペラ。何かというとすぐに『変態は本当に素晴らしい』『胸の谷間が気になる』『尻の形は安産型が好ましい』などの話に脱線する事が私の使命と自覚しています。
…という事で、この『映画/ザ・セル』は
芸術的で美しい精神世界の描写
と、
漏らしちゃいそうなほど素晴らしすぎるサイコっぷり
を語って終わりになってしまいました。
ほんのちょっとだけ中途半端にジェニファー・ロペスの尻を堪能する事もできますが、彼女はスタイルが良すぎて興奮できません。私はもう少し素人っぽくモサっとした尻のほうが好きです。
あ、そういえば…。
映像表現が美しいと絶賛しているものの、精神世界にダイブする際のゲームみたいな描写(しかも16Bit機)だけはいただけない。なぜあの部分だけあのようなショボさなのでしょう…。残念。