誰が呼んだか『ドント』シリーズ。今度は「眠ってはいけない」の『映画/ドント・スリープ 蘇る悪夢』でネタバレ含む戯言感想。ちなみに『ドント・スリープ』という映画(日本語サブタイトル無し)は他にも存在しますが、そっちではないのでご注意を。『蘇る悪夢』が付いているほうですよ。
ドント・スリープ 蘇る悪夢
2017年 アメリカ
キャスト:
ドミニク・シャーウッド
チャールビ・ディーン・クリーク
ケイリー・エルウィス
ドレア・ド・マッテオ
アレックス・ロッコ
ジル・ヘネシー
シンクレア・シェーファー
監督:リック・ビーバー
脚本:リック・ビーバー
ネタバレ無しのあらすじ
幼少期にひどい悪夢に悩まされていたザック(ドミニク・シャーウッド)だったが、いつの日か解放されて平穏な生活に。
しかし恋人ショーン(チャールビ・ディーン・クリーク)と同棲を始めたことをきっかけに、再び悪夢が・・・。
…といった流れでぶれぶれのストーリー展開を見せる、イチャイチャ系ホラー。
キャストで戯言
超B級ホラーなので知らん俳優ばかり…かと思いきや、なかなかどうしてコアな人が出演しているじゃないですか。
主演のドミニク・シャーウッドはドラマにちょろちょろ出ているようですが、私は知らん人。
そして彼女役のチャールビ・ディーン・クリークもほぼ無名。しかしこの彼女が恐ろしく美人で、なおかつ抜群のプロポーションという…。演技はちょっとアレですが無名にしておくのは惜しい女優さんですな。
そんな彼らに家を貸してくれる隣人夫婦、ヴィンセントとジョウ。
なんと旦那のヴィンセントはあの『映画/SAW ソウ』シリーズ第一作目で、青年と共に監禁された医師役のケイリー・エルウィスですぞ!(自分で脚をぶった切る人)
さらにその奥様役ドレア・ド・マッテオは『映画/ソードフィッシュ』等にも出演していた女優。そのルックスから怪しい悪女を演じる事が多いですが、今回は珍しく弱気な役柄で意外。
そして彼らの祖父役アレックス・ロッコは知る人ぞ知る往年の名俳優で、本作が遺作となったそうです。
え?あのイマイチ設定不明な少女ライラのキャストは誰かって?あんたもお好きですな。 演じているのはシンクレア・シェーファー。残念ながら彼女も無名ですので、他の出演作を追うことはできません…。
ドント・スリープで戯言
冒頭にも書きましたが、この2017年『ドント・スリープ 蘇る悪夢』以外にも2016年に『ドント・スリープ』という映画が公開されています。
今回ご紹介する『ドント・スリープ 蘇る悪夢』は原題もそのまま『Don't Sleep』ですが、『ドント・スリープ』のほう(紛らわしい…)の原題は『Dead Awake』
有名なあっちのほうが実は邦題詐欺だった…というわけですな。
まぁ『ドント』シリーズ、なんて言われるくらいドントが付いた作品が溢れかえってきているので、もう安易に『ドント・なんちゃら』というタイトルは勘弁していただきたい。
どうせなら『ドント・ファート(Don't fart)』(おならをしてはいけない)とか、『ドント・エレクト(Don't erect)』(勃起してはいけない)とかを出してみろってんだ。どんな映画だよまったく。
超B級ぶれぶれスリラー
ぶっちゃけて言ってしまえばこの『ドント・スリープ 蘇る悪夢』という映画は…
美男美女だけが取り柄の中身スッカスカ・スリラー
ただただ映画的展開を見せるため”だけ”に作られたシナリオのせいでアレもコレも設定が定まっておらず、登場人物の言動も不自然。
とりあえず出てくる人物は子役に至るまで美形揃いなので、それのおかげ(8割は恋人役チャールビ・ディーン・クリーク)で最後までどうにか見れる…そんな作品ですな。露骨にいちゃついたり着替えたりのシーンが多いクセに、肝心なトコは見せないというおっぱい詐欺ですけど。
そんな映画なので、最後の最後にかましてきた『驚愕のどんでん返し』もイマイチ腑に落ちず。
実は恋人ショーンはザックの夢に出てきていた女の子(悪魔的な何か)で、ずーーーっと彼を愛して待ち続けていたとのことなのですが・・・
序盤からずっと優しくなったり冷たくなったり情緒不安定だったうえに、最後も「悪に堕ちるしかなかったところを、あなたが救ってくれた」とか言っておきながら、「少年だったあなたを完全な悪にしたかった」的な発言をしてみたり、悪魔化したザックを喜んでみたり…と相変わらず挙動不審。いったいあんた何をどうしたかったのよ。
どうにか無理矢理解釈すれば、
『ザックは自らの中にもう1人の自分(悪魔的な存在)が存在していたが、記憶を消して忘れることで自我を保っていた』
に対し、
『ショーンは悪魔的な存在で悪魔化したザックと結ばれたかったが、救われたことで人間的な存在となった(もう1人の自分的なアレ)。・・・が、ザックの悪魔化で目覚めた』
ってことでよろしい?
いや、これも何かおかしい気もしますが、どうにも本気で考察しながら見れなかったんですもの。なにせ…
- ドアの下から鏡入れても、その角度じゃ全然見えてないよね?
- 数年とはいえ、母も医師も見た目そのまんますぎ
- 互いに下を履いていたのに、くるっと振り向かせた瞬間からピストン運動開始って…
- 寝てるのにスマホの画面に時計表示されっぱなし?
- それほど慌てているわけでもないのに、庭まで裸足のまま行くか?
と、さらーっと流し見ていても気になることばかりなんですもの。
ご近所少女のライラもそっち系の存在だったようですが、あんたずーっとザックを恐れてたよね?あれは何?
もう私にゃ何が何やら。じっくりとストーリーを考察・解説するどころか、深く理解すらできませぬ。お手上げでございます。
超個人的な戯言感想
…というわけで、
美人のパンツ姿が何度も見れてよかったです。
が最終的な感想。
彼女のイメージビデオだと思えば、わけのわからんストーリーも気になりませんよ。ちょっとグロいけど。
そういや『映画/ドント・ブリーズ』に続編が出るらしいですねぇ。どうやらあのお爺ちゃんも続投の正当続編らしいですので、少々気になりますなぁ…。