映画「アルカディア」モヤモヤ映画のネタバレと考察

モヤモヤする映画好きですか?最後まで謎が明かされないまま終わる系の映画は好きですか?私は好きです。しかしこの「映画/アルカディア」はなーんか違うんですよねぇ…。ネタバレとか考察とか、そういった事が意味をなさないような…。

アルカディア
(原題:The Endless)


2017年 アメリカ

主なキャスト:
アーロン・ムーアヘッド
ジャスティン・ベンソン
キャリー・ヘルナンデス
リュー・テンプル

監督:アーロン・ムーアヘッド、ジャスティン・ベンソン
脚本:ジャスティン・ベンソン

ネタバレ無しのあらすじ

カルト集団ともいわれる自給自足の村「アルカディア」を10年前に脱走した兄弟、アーロン(アーロン・ムーアヘッド)とジャスティン(ジャスティン・ベンソン)。

世間に馴染めずに暮らしていた二人は、村から一本のビデオテープが届いた事をきっかけに村を再び訪れる事となる。

逃げ出した二人を温かく迎えてくれた村の住人だが、その姿は10年前と変わっていなかった。そして次々と不可解な現象が・・・・。

果たしてこの村では一体何が起こっているのか!?

・・・・といった内容の作品。


理由は謎

冒頭でも申し上げましたが、鑑賞後もモヤモヤが残る映画ってあるじゃないですか。いろんな種類で。

このアルカディアは「謎をそのまま謎として終わらせる」系のモヤモヤ映画です。なぜそんな現象が起きていいたのか?…といった詳しい種明かしは一切ありません。

『映画/ミスト』のような後味の悪い結末でモヤモヤするのは大好きですし、『映画/ボーグマン』のように謎を謎のままで終わらせるような作品も決して嫌いではないのですが…なぜでしょう、本作のモヤモヤはものすごく納得がいかず。

まず始めにやりたい事(表現・演出・設定)があって、その辻褄を合わせるために都合の悪い部分は『謎』で片づけた…といった印象が拭えないんですよね…。

『映画の雰囲気のため、謎は謎として残す』という作品ならば大歓迎。いくらでも来いっ!と思んです。ところが『物語の展開を都合よくするため、謎という事にしておこう』といった匂いを感じるともうダメ。

カバが空を飛ぼうが、美人のお尻が3つに割れようが、ちょっと一杯飲んだだけなのに3万円請求されようが・・・理由を説明せずに「全て謎」で通るならばなんだってできます。

本作のようには『手段(表現)が目的となってしまっている映画』は単純に『無責任』と感じてしまうんですよねぇ…。

ここからネタバレを含むよ!

ネタバレ・・になるかも謎

結論として、この村は「ループ」しています。各人それぞれ違った周期で同じ時間をぐるぐるループです。

これはネタバレでも考察でもなく、作品中で露骨に教えてくれる要素。

・・で、「じゃあなんでループしてるの?」となると、それは「何かの仕業」です、と。

・・・・・・・・。

・・・小学生のアイデアかっ!

「村の人達がループしてたら面白くない!?」というアイデアが先に出て、そのアイデアをいかに衝撃的に見せるか(短い感覚で延々と死に続けるオッサンなど)にばかり熱中し、結末はどうする?よし「謎」という事で片づけよう!

…そんなノリで作ったとしか思えません。

私の頭が…謎。

ところがこの映画、高評価が多いんですよね。

アメリカの大手批評サイト「Rotten Tomatoes」でも支持率97%というアホみたいな数字を叩き出しています。

プチョン国際ファンタスティック映画祭でも最優秀作品賞を受賞しました。

「わかりやすい悪人がいて、わかりやすい善人がいて、最後は悪人は退治されて一件落着!」的なノリを好むはずの日本国内ですら、予想以上に評価は高め。

結局のところアレです。いつもの事ですが、おそらく私の感覚がちょっとズレてるんです…。

だってねぇ・・・いろんな映画を観ていてもノーマル思考の登場人物にはまったく感情移入できず、共感するのはいつだって「頭のイッてるサイコさん」とか「変質者」ですから。鑑賞後の意見も周囲と全然合いませんもん。

そんな「普通の人は共感できない。しかし変態としては痛いほど共感できる」の極めつけはこの2本だ!

再鑑賞で再チャレンジ

…という事で、もはや映画の内容になど触れないまま何も言う事が無くなってしまいました。

とにかく『この謎感は腑に落ちない』だけが残ってしまったので…。

これではまるで感想でも考察でもありませんので、近日中に再鑑賞してリベンジしたいと思います。たしかにインパクトはあったんですよね、何度も死に続けるオジサンとか…綱引きの綱が空中に浮いていくところとか…。