※当記事は『映画/ゾンビ・ランド』のあらすじ・ネタバレ・感想を含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
ガチのゾンビ映画ファンには若干ヌルい、ゆるゆるゾンビコメディ『映画/ゾンビランド』
間もなく続編(ゾンビランド:ダブルタップ)が公開されるという事で改めて引っ張り出してみました。
賛否両論分かれるとは思いますが、私は非常に好きなこの映画。続編が楽しみでもあり不安でもあります。
ゾンビランド
2009年 アメリカ
主なキャスト:
ジェシー・アイゼンバーグ
ウディ・ハレルソン
エマ・ストーン
アビゲイル・ブレスリン
アンバー・ハード
ビル・マーレイ
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:レット・リース・ポール・ワーニック
ネタバレ無しのあらすじ
ある日、謎の新型ウイルスによって人間がゾンビ化。感染は爆発的に拡大し、もはや人類はほぼ絶滅状態ともいえる状態になっていた。
そんな中、数少ない生き残りの一人としてテキサス州ガーランドで暮らす青年(ジェシー・アイゼンバーグ)。
彼は自らに32のルールを課す事で、ゾンビ溢れる世界でも用心深く生き残る事ができていた。やがて両親の暮らすオハイオ州コロンバスへと向かう事を決めたのだが、その道中でゾンビを狩って生きるワイルドな男(ウディ・ハレルソン)と出会う。
互いにコロンバス、タラハシーと呼び合いながら旅を続ける二人の前に、新たな生き残りの姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)が現れ・・・
・・・といった流れで、ゆるゆるおバカな珍道中が繰り広げられる作品。
キャスト(とトゥインキー)で戯言
この作品ののち『映画/グランド・イリュージョン』でも共演することになるジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソン。
やはりジェシー・アイゼンバーグはこういうキャラ(ヘタレで細かい男)をやらせたらピカイチですなぁ。本作でも彼は絶好調、どうでも良いところでいちいち細かいアドリブを入れるところなどたまりません。
ウディ・ハレルソンはシリアスな役柄もこなせるクセに、こっち系のはっちゃけキャラもイケる名俳優。この作品を観てからは『トゥインキー好きなオッサン』というイメージが定着です(笑)
そう、作品中で執拗なまでに連呼されるその『トゥインキー』という単語。
数々の洋画に登場する超メジャーなお菓子であり、洋画マニアならば知っている方も多いであろう商品なのですが…この映画を初めて見た当時私はそれがいったい何なのか全く知りませんでした…。
トゥインキーとは??
アメリカ、ホステス社にて開発され、コンチネンタル・ベーキング社によって製造・販売されているクリーム入りのスポンジケーキ。
『究極のジャンクフード』と称される事もあり、原材料を見ても正直身体に良いとは思えないお菓子。
このトゥインキー、日本では販売されてませんが、輸入食材を扱うお店などでは購入することができます。そして天下のAmazonでも販売しています。
こりゃ一度食うしかないでしょう!…という事でAmazonで購入、食べてみました。
※)執筆時点ではyahooショッピングでも販売を確認。楽天市場では取り扱っていませんでした。
うーむ、
べっとりするクリームが入った、アホみたいに甘い固形物
といった感じ(汗)
たしかに懐かしいような、昔食べた駄菓子のような…懐かしい味わいではあるのですが、明らかに『合成食品』といった舌触りのクリームと歯に直撃する甘さが強烈で、決して美味いとは思えず。
ちなみに1本で145キロカロリーもあるそうですので、ダイエット中の方はおやめください。
ついでにタラハシーが怒りをぶつける『スノボール』も。
※)こちらは執筆時アマゾンのみ確認できました。
私はこっちは食べていませんので、どなたか「食ってみた!」という方がいれば感想をお聞かせください。
・・・と、キャストで戯言の途中でした。
ヒロインどころのエマ・ストーンに関しては特に思い入れはありませんし、あまり好きな感じでもないので…申し訳ないですがスルーで。それよりも少々ロリコン入っている私としては、アビゲイル・ブレスリンに注目したいところ。
再鑑賞して気づいたのですが、『映画/ハウンター』の主演の娘だったのですね。
続編となる『映画/ゾンビランド:ダブルタップ』ではすでに彼女も成長しているでしょうから、ロリ枠が消えるというのはちょっぴり残念でもあります。彼女とウディ・ハレルソンの絡みは見ていてほっこりできましたし。
追記!)ロリ枠が消えるとかそういったレベルではありませんでした。詳細は『映画/ゾンビランド:ダブルタップ』の記事にて。
ここからやっと映画の内容に触れるよ!
ネタバレありなので注意!!
ゾンビ映画というよりも…
そのタイトルのとおり、この『映画/ゾンビランド』はゾンビ映画なのですが…決して『迫りくるゾンビの恐怖』や『スプラッタ描写』にスポットが当たっているわけではなく、バカなノリを盛り上げる要素としてのゾンビ。いわばお茶請けゾンビ。
ガチホラーだけでなくお笑い要素とも相性が良いんですよね、ゾンビって。
ストーリーとしては特に面白い部分があるわけでもなく、特に衝撃的な展開があるわけでもなく・・・ただただゆるーくバカなノリを楽しむ映画ではあるのものの、やはり俳優がイイと物語も面白く感じるもの。
ゴリゴリのゾンビ映画や笑い連発のコメディを期待してしまうと若干中盤のロードムービー感がダルく感じるかもしれませんが、私は彼ら二人のかけあいを見ているだけでも十分に楽しめました。
随所に入れてくる「往年の映画ファンにはたまらないネタ」は平成っ子には厳しいかもしれませんが、私は年寄りなのでニヤニヤ。
ビル・マーレイのくだりは本映画最大の盛り上がりと言っても過言ではないでしょう(笑)
不覚にも泣かされる…
物語終盤、遊園地での展開もなかなか。アレコレとツッコミどころが多々ある流れではあるのですが、とにかくタラハシーがカッコよすぎて余計な事を考えている暇がない。
自ら囮となってゾンビを集めていく彼の姿は、この映画が『バカなゾンビコメディ』だと一瞬忘れさせます。
いやー、売店ボックスに籠城して戦い始めた時は「ああ・・・こんなにカッコ良く死んでしまうのか、タラハシー・・・」と、感動的な音楽も相まってちょっと泣いてしまいましたよ。
…まぁ死ななかったんですけど。
しかも戦い方が『映画/リベリオン』のガン=カタを彷彿とさせるせいで泣き笑い(笑)子供達にはめっちゃカッコ良いかと言われているガン=カタですが、私にはどう見てもネタアクションにしか見えませんので…。
結局最後まで誰も死ぬことなくほっこりエンド、世界は相変わらずゾンビだらけ・・・で何も解決していませんが、それでも彼らは時に仲良く時に騙しあいながらこれからもバカな道を歩んでいくのでしょう…。
そして続編!!
なんと本作公開から10年の歳月を経て、続編が公開される事となりました。
その名も『ゾンビランド2』…ではなく、『ゾンビランド:ダブルタップ』です。このダブルタップは32のルールの中のその2『二度撃ちしてトドメを指す事』から来ているそうな。
メインキャストはそのまま続投、ジェシー・アイゼンバーグもウディ・ハレルソンもエマ・ストーンもアビゲイル・ブレスリンもしっかり登場しますよ。やはりアビゲイルはだいぶ大人になっちゃってますね。。。
監督もルーベン・フライシャーのままですので、極端に雰囲気が変わってしまう事もなさそうです。
さらにロザリオ・ドーソン(『映画/メン・イン・ブラック2』『映画/イーグル・アイ』)、ゾーイ・ドゥイッチ(『映画/ロキシー』)、ルーク・ウィルソン(『映画/モーテル』『映画/26世紀青年』)と、個人的にヨダレが出そうなキャストも追加。
これはもう観るしかないでしょう。もう何年も劇場で映画を観てないのですが、久しぶりに映画館に足を運びたくなる作品の登場に胸が躍りますなぁ。
日本での公開は2019年11月とのことですので、映画館にトゥインキー持参で行こうと思います(笑)